【地層からみる江の島の起源と歴史】関東ローム層に隠された江の島縁起の真実を…えっ⁉️知る❓

江の島は周囲約4km、標高約60mの陸繋島（りくけいとう/陸岸と地続きになっちまった島）であり、島が陸化した際の出来事が今日では「江の島縁起」として語り継がれる。

なお、現在は江の島大橋や「弁天橋」と通称される全長786mの道路大橋が架橋されていることから、現今、見た目上は陸繋島とは思わないが、厳密には陸の孤島ではなく、陸続きになってい‥‥申す。えっ？

砂州（さす/洲が延びて江の島まで続いている地形）の有り様を人面パーツの中でも飛び出た鼻に例えて「洲鼻（すばな）」と呼ぶ。（すばな通りの名前の由来にも紐づく）

江の島縁起とは？

⬆️江の島灯籠の期間、サムエル・コッキング苑（江の島）内に設置される「江の島縁起のパネル」

江の島縁起とは平安中期に著された一つの身体に五つのド頭を持つ悪竜（五頭龍）が、容顔美麗・窈窕な弁財天と出会って一目惚れする❤️‥という切なくもハードボイルドな物語❤️

江の島縁起に描かれる五頭龍は、序盤では悪竜として近隣の”村々”を襲っては人間を喰い散らかし、挙げ句、生贄の見目麗しきクッきり谷間のオッパイを有する実に豊満な獲れたてピチピチ娘を、それこそまさに”ムラムラ”としちまぅほどにパクっと美味しく💋丸呑みしていてい申した。ゲプっ（腹一杯を表現）

江の島縁起によると欽明天皇13年（西暦552年）4月13日のこと。

突如、漆黒の黒雲が天空を覆ぃ、深い霧が横溢、大地震が10日間も続いたが、折しも女神（江の島縁起では弁財天とされる）が四天王や風神雷神を随従させて天より降臨すると海底から火柱が立ち、岩が堆積して、やがて島が出来たと記す。

程なくして島が出来たことを知った悪竜は、偵察を兼ねて山を降って島のへ向かうのだが、島には傾国の美女・婉麗な微笑の弁財天がいて、ここで悪竜と弁財天が出会ぅ。

こぅして後世、島の草創に悪竜伝説を混じえた、世にも稀有な「江の島縁起」なる物語の幕が上がることにな〜る。

江の島の江の島大師を過ぎたあたりで見られる露頭（懸崖の岩肌）には「関東ローム層」なる地層がある。

ロームとは、砂・粘土がほぼ均等に含有された風化堆積(たいせき)物のこと。風成火山灰土とも呼ばれ〜る。

「関東ローム」とは、関東地方西縁の富士山・箱根山・愛鷹山などの諸火山、北縁の浅間山・榛名山・赤城山・男体山などの諸火山から関東平野に降下した更新世中期以降の火山砕屑物やその風成二次堆積物の総称である

この地層は第四紀後期更新世（約6〜3万年前）頃に火山活動が盛んだった関東西側の箱根山、富士山、愛鷹山、関東北側に位置する浅間山・榛名山・赤城山・男体山などの諸火山から降り注いだ火山灰や火山砕屑物であり、総称して「風成二次堆積物」とも呼ばれる。

葉山層は関東一円に広がる地層ではあるが、藤沢近郊では江の島にのみ露頭（岩肌）が見られ〜る。

およそ3000万年前に形成された地層とされ、2500万年前になると葉山層は隆起し、丹沢から江の島を経由し、三浦半島・房総半島まで続く山脈状になった。

星霜経て葉山層の上に逗子層などの新たな”地層”が、ご”馳走”になるほどに形成されたが、江の島では島の北側にのみ、その様子が見られ〜る。

江の島の基盤でもあり、こと当地に関しては固い岩石の上に堆積したものが見られ〜るが、”男装”する気分ほどに複数の”断層”のほか、細かいヒビ割れが生じ、外観上、堆積している実態が分かりづらい。

葉山層（関東ローム層）の露頭を見ると俗に「赤土」と呼ばれる赤色の土が見えるが、この土の主成分は諸火山から降り注いだ火山灰や火山砕屑物に含有される鉄分が酸化したことによって発生した鉄サビにな〜る。

この赤土の中には、やや粒が荒ぃ、白っぽい帯状の地層が数本確認できるが、これはパミスとも呼ばれる「軽石層」にな〜る。

軽石層は主に箱根火山の大噴火の際に短時間で大量に降り積もった火山砕屑物とな〜る。

当地では次の1つの軽石層が見られる。

先学の研究によると、江の島は現在までに幾度となく隆起を繰り返し、陸化（島が海面に姿を現した）したのが、およそ7〜8万年前と考えられてい‥‥ます。ふぅ

江の島で確認できる箱根火山由来のローム層は約6万年前の地層からだとされ、島が海面に姿を現したも、まずはその頃（約6万年前）からだと推定できる。

なお、実際に平安中期に大地震が起こって海底が隆起して島が発生した事実や、富士山大噴火の際の火山灰や軽石の”降下”の”効果”によって島が出現したとする採録もあ〜る。

先学の研究によると、このような自然現象が人々の暮らしや信仰と結びつき、「江の島縁起」が誕生したという見方もある。