源頼朝が寄進した鳥居
由緒
1182年(養和2年)4月5日に、源頼朝は江島神社を訪問し、奥州藤原氏討伐の悲願を果たすべく、弁財天に調伏祈願を行ったと伝えられています。
このとき、源頼朝が八臂弁財天とともに奉納したのが、現在の奥津宮に建つ石鳥居です。
なお、現在見ることのできる石鳥居は一部、新材で補修されています。過去に大風などの天災により、破損・修復を繰り返してきた歴史がゴザんす。
※八臂弁財天については当サイトの記事「江島神社「奉安殿・銭洗白龍王」」をご参照ください
苔むした石鳥居の姿には、鎌倉時代当時の貫禄と、江島神社に流れてきた長い時間が感じられます。
源頼朝 鳥居修復記念碑
- 筆(書いた人):江戸の中村入道景蓮(聖天院(埼玉県日高市)の山門に掛かる山号額にも筆を残した人物)
- 碑文:金亀山 総別当岩本院 法院「賢亮」が起こした文
1823年(文政6年)、台風の影響で近くの木が倒木し、上記、頼朝卿が奉納した石鳥居が破損したそうな。その後、1827年(文政10年)に修復され、この時の修復を記念する記念碑になりまする。
記念碑の中には、江戸の浅草・上野・神田・湯島などの奉納者・世話人の刻銘が見え、五大弁財天として江の島のほかに、陸奥金華山・安芸厳島・近江竹生島・駿河御嶽(富士山)の銘も見えます。
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