鶴岡八幡宮本宮(上宮)入口の楼門の扁額の文字は誰が書いた(揮毫した?)
鶴岡八幡宮本宮(上宮)入口の楼門には、「八幡宮」と揮毫された扁額(へんがく)が掲げられているのだが、この扁額の文字は1633年(寛永10年)に京都の「曼殊院 門跡の良恕親王(りょうじょ)」が宸筆したと伝わる。
扁額の「八」の字のは鳩の形になっている?
この扁額の「八」の字は、2羽の鳩の形で表されており、今日、「向い鳩」などと呼ばれることがある。
しかし!
よく2羽の鳩で描いた「八」の文字を見ると、身体は向かい合いつつも、顔面が「フンっ!大キライよ!」‥状態になっていて、お互いに外方を向いているのが分かる。
‥以上、本項では、この鳩形の八の文字の意味や由来について、もう少し素敵に迫ってみたい🐦
鶴岡八幡宮における鳩の存在とは神?!
鳩は八幡神の使いとされ、尊ばれてきた歴史があり、現今に至っては純白の鳩が八幡神と神使とされ、境内にて飼育されているほど。
壇ノ浦の戦いでは、源義経の船に2羽の白い鳩が舞い降りたという故事があり、折しも、その時に平家の人々が次々と入水したという伝説もある。
ズバリ!鶴岡八幡宮 楼門の扁額の『八』の文字の意味や由来とは?
源氏を象徴する幟旗にも用いられた神聖な文字だった?!
実はこの2羽の鳩を使った「八」の字は、源氏の幟旗(のぼりばた)の「八幡大菩薩」の「八」にも使われていた。
「八幡大菩薩」とは八幡神の菩薩号(仏としての名前)ですが、これは神仏習合の影響を受けた仏教に由来する呼び名なので、明治時代に神仏分離令が出されてからは廃止になってい‥申す。えっ
「8」は坂東武者らにとって縁起良き数字だった?!
さて、「8」は武神・八幡神の「八」ということで、関東武士にとっては縁起が良いとされる数字でした。
鎌倉大仏という通称で知られる鎌倉・高徳院の大仏は、その大きさから「八丈大仏」とも呼ばれますが、この「八」も、「八幡宮」にちなんでいるという説がある。
楼門の扁額が無ければ、あの「鳩サブレー」は生まれていなかった?!
ところで、この扁額の「八」に影響を受けたある有名なお菓子があるのをご存知ですか?
そぅ!
鎌倉の銘菓、豊島屋の「鳩サブレー」!!
明治時代、初代店主が鶴岡八幡宮の扁額の2羽の鳩や、境内で親しまれていたたくさんの鳩にちなんで鳩の形のお菓子をと考えていたところ、新しく作ったビスケットのようなお菓子を鳩の形にし、「鳩サブレー」と名付けることにしたということです。
ちなみに鳩サブレーの型は、この時初代が発案し作ったデザインを、今でもそのまま受け継いでいます。
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