宝戒寺は1336年(建武2年/鎌倉時代)、後醍醐天皇が開基となって足利尊氏に造営を命じて発願し、天台座主5代国師・円観恵鎮慈威和上が開山となって創建された寺院です。
正式名は「金龍山 釈満院 円頓 宝戒寺」と号し、別名・萩寺と申しまする。歴史の変遷の末、現在は四宗兼学の寺院となっています。
このページでは、この宝戒寺でいただける御朱印の種類・初穂料、授与時間、混雑状況についてご紹介しましょう!
宝戒寺で御朱印をいただく際の注意点
宝戒寺の御朱印授与場所は本堂内部にあり申す。グェッハっ
本堂へ行くためには所定の拝観料金が必要になりますのでご注意ください。グォェッフェっ
宝戒寺の御朱印の種類一覧!
宝戒寺の通常頒布の御朱印
- 御本尊「子育読経地蔵大菩薩」の御朱印【鎌倉24地蔵札所霊場 第1番札所】
- 「仏母・准胝観音」の御朱印【鎌倉三十三観音霊場 第2番札所】
- 御詠歌の御朱印【鎌倉三十三観音霊場 第2番札所】
- 「南無大師」の御朱印【相模二十一箇所霊場 第1番札所】
- 毘沙門天の御朱印【鎌倉・江ノ島七福神】(専用御朱印帳)
- 毘沙門天の御朱印【鎌倉・江ノ島七福神】
- 阿弥陀如来の御朱印【鎌倉六阿弥陀 第6番札所】
- 納経軸(掛け軸)の御朱印
- 巡礼用白衣(おいずる)の御朱印
数量限定頒布の御朱印
- 御本尊「子育読経地蔵大菩薩」の御朱印【鎌倉24地蔵札所霊場 第1番札所】
- 「大非閣」北條執権屋敷跡の御朱印
- 毘沙門天の御朱印【鎌倉・江ノ島七福神】
項・一覧
通常頒布の御朱印
御本尊「子育読経地蔵大菩薩」【鎌倉24地蔵札所霊場 第1番札所】の御朱印
宝戒寺の御本尊「子育て経読地蔵大菩薩」の御朱印です。
宝戒寺本堂の内陣の須弥壇には中座に子育て経読地蔵大菩薩坐像、右脇脇侍に帝釈天立像、左脇脇侍に梵天立像が奉安されています。
右上の印判の文字 | 鎌倉地蔵尊 第1番 | 右上の印判の意味 | 宝戒寺は鎌倉24地蔵霊場の第1番札所の指定を受ける寺院。 |
左下の印判の文字 | 大法関東弘通 寶戒寺 | 左下の印判の意味 | 宝戒寺は天台密教の大法関東弘通(だいほうかんとうぐつう)の道場として戒壇院を置く。 戒場にも指定されている。これに由来した印判。 ※弘通(ぐずう)の意味:仏教を広めること。 「大法」とは「すぐれた仏の教法」の意がある。 これを以って関東屈指の道場(寺院)であると訴えている。 |
中央の印判(模様) | 象形文字のようなデザインは地蔵菩薩を示す梵字の「カ」 |
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内の授与所
「仏母・准胝観音」【鎌倉三十三観音霊場 第2番札所】の御朱印
「仏母(ぶつも)」とは、仏の母と書きまするが、言わば「悟り」の境地に達するまでの「母体(ぼたい)」となる者(存在)などの意味になり、これすなわち、諸仏の母とも例えられる「准胝観音(じゅんていかんのん)」のことを指す言葉です。
准胝観音とは?
准胝観音は別称で「七俱胝仏母(しちぐていぶつぼ)」や「准胝仏母」などとも呼ばれる観音様です。
「准胝」とは、女性との交尾を遂行したことがない‥‥おっと、「限りない清浄」!!‥‥を意味する言葉です。..ふぅ。あぶなっ たのむでホンマ
元来、インドのヒンドゥー教の女神でしたが、仏教に採りこまれた後、観音へと変化しています。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内の授与所
鎌倉三十三観音霊場とは?
鎌倉中の三十三観音を巡りながら、集印する霊場巡拝です。
西国三十三観音霊場もあるように「33」とは、衆生救済の際、33もの顔を操るとされる観音信仰に基づいてこの数字が決められています。
まず最初、12世紀に西国三十三所が成立し、少し遅れる形式で13世紀に坂東三十三所が成立しています。
- 鎌倉三十三観音の概要は(コチラ)※鎌倉市観光協会
御詠歌の御朱印【鎌倉三十三観音霊場 第2番札所】
宝戒寺の御詠歌
御仏(みほとけ)に 頼む力の つよければ 水もほのほも 身にかかるかは
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内の授与所
「南無大師」の御朱印【相模二十一箇所霊場 第1番札所】
宝戒寺は「相模二十一箇所霊場 第1番札所」の指定を受けることから弘法大師にちなんだ御朱印をいただけます。
「南無」とは絶大な信仰を意味する言葉であり、「弘法大師空海に帰依する」という意味合いを持ちます。
相模二十一箇所霊場とは?
鎌倉市および藤沢市内に点在する弘法大師ゆかりの寺院を巡礼する霊場めぐりです。
お大師様といえば真言宗ですが、真言宗以外の寺院も指定を受けています。
なお、この御朱印も宝戒寺では案内されていない御朱印であり、当霊場巡りをされている方であれば口頭でお伝えすることでお書きいただけます。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内の授与所
毘沙門天の御朱印【鎌倉江ノ島七福神】(専用御朱印帳)
少し分かりづらいのですが、上掲写真の御朱印は「鎌倉江ノ島七福神めぐり」の専用御朱印帳にいただいた毘沙門天の御朱印です。
鎌倉江ノ島七福神めぐり専用の御朱印帳にはすでに尊仏名や、左端の寺号がの墨書き(印刷)が書かれていますので、上から朱印を押印していただき、参拝日を御記帳いただくだけのスタイルになります。
宝戒寺本堂の左奥には毘沙門天立像が奉安されていますが、本像は鎌倉江ノ島七福神の指定を受けており、これにちなんだ御朱印になり申す。
中央の梵字は毘沙門天を表す「バイ(ベイとも言う)」です。
右端のヒョロヒョロした文字は分かりにくいのですが、これは変体仮名と呼ばれるもので「鎌 くら」と書かれています。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内の授与所
毘沙門天の御朱印【鎌倉江ノ島七福神】
上記に引き続き、鎌倉江ノ島七福神めぐりの御朱印ですが、この御朱印は通常の御朱印帳にいただいたものです。
異なる点は「勝運来福」の印判が見えます。
それと「鎌 くら」ではなく、宝戒寺の山号である「金龍山」が墨書きされています。他は参拝日を除いて同じです。
いずれをいただくか迷っておられるならば、ぜひ参考にしていただければと思いまする。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:本堂内の授与所
鎌倉七福神めぐりの詳細はコチラ ※鎌倉七福神めぐり公式サイト
阿弥陀如来の御朱印【鎌倉六阿弥陀 第6番札所】
宝戒寺本堂内部に安置されている阿弥陀如来にちなんだ御朱印です。
なお、この六阿弥陀の御朱印は知るひとぞ知る御朱印であり、宝戒寺の受付へ行っても案内されていない御朱印になります。(口頭で伝えることでお書きいただける)
鎌倉六阿弥陀
鎌倉六阿弥陀は、上にリストアップした、鎌倉市内の阿弥陀像の総称です。
こちらも鎌倉江の島七福神と同様に阿弥陀様めぐりができます!
納経軸(掛け軸)の御朱印
宝戒寺は以下の霊場の指定を受けてるいることから、その霊場にちなんだ掛け軸(納経軸)の御朱印をいただけます。
- 鎌倉三十三観音霊場
- 鎌倉24地蔵尊霊場
掛け軸は各霊場の公式サイトや通販、市販でも購入できます。デザインは統一していませんので、好みのデザインのものを入手なさってください。
納経軸(掛け軸)の御朱印のお布施(値段)
- 500円
巡礼用白衣の御朱印
白衣にも納経軸同様に御詠歌の御朱印がいただけます。
白衣も各霊場の公式サイトや通販、市販でも購入できます。白衣は御詠歌が記載されているだけで、平仮名・漢字の字体が異なるなどの違いだけです。
自分の好みのものを購入なさってください。
なお、白衣を選ぶときは自らがこれから巡礼する霊場の数に応じたものを購入なさってください。鎌倉三十三を巡られるのであれば楽天市場やアマゾンなどの通販形式で購入するか、手にとって選ぶのであれば1番札所の杉本観音(杉本寺)へ行けば数種類、置かれており、色々と教えていただけます。
巡礼用白衣の御朱印の値段(初穂料)
- 300円
宝戒寺の期間限定御朱印(数量限定頒布)
御本尊「子育読経地蔵大菩薩」の御朱印【鎌倉24地蔵札所霊場 第1番札所】※カラープリントver.(厚紙使用)
この御朱印は上述した「子育て経読地蔵大菩薩」の御朱印のカラープリントversionの御朱印です。令和3年正月より新しく頒布された御朱印になるようです。
厚紙に写り込んでいる写真は、お聞きしたところ、宝戒寺境内に植栽されている萩(ハギ)になります。
特に目を惹くのが四隅の模様ですが、これは当寺が「萩寺」と呼ばれるように当寺に自生する萩(ハギ)の模様です。
- お布施(値段):400円
- 授与場所:本堂内の授与所
- 頒布枚数あり:なくなり次第終了(在庫はまだそれなりにあるとのこと)
毘沙門天の御朱印【鎌倉江ノ島七福神】※カラープリントver.(厚紙使用)
同様に上述、鎌倉江ノ島七福神の毘沙門天の御朱印のカラープリントversionの御朱印です。
上述、専用御朱印帳にいただいた毘沙門天の御朱印と、通常の御朱印帳にいただいた御朱印と、このカラーversionの御朱印を併せ見て比較すると、カラーversionの御朱印には仏尊名の右上部分に「病魔退散」入っています。
このことからこの御朱印は新型コロナウイルス収束を願いを込めて頒布された御朱印であることが分かります。
実際にお寺の方へお聞きしたところ、コロナ感染拡大防止対策により、お書きできない期間があったことからその代わりにこのようなカラーの御朱印を頒布したとのこと。
ちなみに付近にある鎌倉最古のお寺と言われる「杉本観音(杉本寺)」は、宝戒寺の姉妹寺であることから、同じ構図の御朱印を授与されています。
宝戒寺で現在頒布されているカラータイプの御朱印はこの2種類ですが、毘沙門天の方の四隅には萩(ハギ)ではなく、梅の花が描かれています。
梅は宝戒寺を代表する植物であり、宝戒寺境内には多種類の梅が植栽されています。
- お布施(値段):400円
- 授与場所:本堂内の授与所
カラーの御朱印はコロナが収束すれば頒布終了?
上記、2種類のカラーの御朱印は在庫がなくなり次第、頒布終了のようですが、コロナが収束された後も継続して頒布される方向で話を進めているとのことです。
在庫がなくなった後はデザインなどを変更して頒布されるとのこと。オホ
「大非閣」北條執権屋敷跡の御朱印
- 冥加料(値段):400円
宝戒寺の本堂左奥には、鎌倉三十三観音霊場の指定を受ける「仏母准胝観世音」が奉斎されており、その観音さまにちなんだ御朱印になる。
中央の「大悲閣(だいひかく)」とは、「観音さまを奉斎する堂」という意味合いがあり、例えば、舞台造りで有名な京都清水寺の本堂は千手観音像を奉安する「大悲閣」とも云われる。
事実、清水寺で御朱印をいただきに行くと、まずは中央に大きく「大悲閣」と墨書きされ、意味合いとしてはやはり、「大いなる慈悲をもつ観音が座す尊い堂」のように解される。
当寺は後醍醐天皇が北条一族慰霊のために足利尊氏に命じて1335年(建武2年/伝)に建立した寺院であると云われるが、当寺の建立以前は北条義時以来、代々の北条氏が居処した屋敷であったと伝わる。
事実、当寺にはその北条一族の御霊を弔うことを意識づけるかの如く、世にも珍しい「得宗大権現」と呼ばれる北条高時公、ならびに得宗家(北条一族)の御霊を奉斎した神社がある。
毎年、高時公の御霊を遷した神像を本堂に遷し(移動させ)、「大般若経転読会」という大法要が執行される。
その他の宝戒寺の期間限定の御朱印
上記の阿弥陀如来の御朱印でも述べましたが、宝戒寺には秘仏の阿弥陀如来像が本堂内部に安置されており、お厨子に収められているため、通常拝観はできませんが、不定期で特別一般公開を実施しています。
ちなみに前回は、2019年度は7月〜11月5日までの期間限定で公開されています。場所は本堂内部にて。
この阿弥陀如来特別公開の御朱印が今後、頒布されるかもしれません。
公開時期については自寺の公式サイトへ掲示されますので、ご興味のある方は毎月ご覧になってみてください。
もしくは、現在、御本尊の地蔵大菩薩の御縁日である24日に縁日法要が厳修されていることから、今回のカラー御朱印の在庫がなくなった際、代わりに縁日法要にちなんだ御朱印が頒布されるかもしれません。
宝戒寺の御朱印の授与場所(地図)
- 本堂内部の授与所
⬆️本堂は拝観受付を直進するだけ。約100メートル先に建つ。
⬆️本堂入口(靴を脱いで上堂する)※入口入って右側が御朱印&お守り授与場所
冒頭でも述べたように、宝戒寺では本堂へ参拝するために拝観受付へ立ち寄り、拝観料金を納める必要があります。
※2021年4月より、現在:大人(高校生以上)300円、中学生200円、小学生100円
本堂内部は写真撮影禁止
本堂内部は写真撮影が禁止されていますのでご注意ください。これに伴い、本堂内部の写真掲載は除外しています。
御朱印のもらい方
本堂では内部へ入堂できますので、まず、靴を脱いで上堂します。足がクサい方は事前に臭い消しスプレーを準備しておくと心から胸をなでおろせることでしょう。
その後、御本尊「地蔵際菩薩」の前の賽銭箱へ賽銭を投入し、手を合わせて御祈念申し上げます。
そして、堂内右脇にある授与場所へ行って御朱印帳を手渡します。
手渡し後は書き終わるのをその場にて待ちます。
宝戒寺ではオリジナルの御朱印帳も販売している!
御朱印帳が無い方は宝戒寺本堂内部でも数種類の御朱印帳を取り扱っておられますが、中でも特に目を引くのは「寶印帳(宝印帳)」というヒモで綴じるタイプの御朱印帳です。
御朱印の授与時間(営業時間)
夏時間(4月〜9月)
- 開門/ 9 : 00
- 閉門/ 16 : 30
冬時間(10月〜3月)
- 開門/ 9 : 30
- 閉門/ 16 : 00
※現在はコロナ禍においては感染防止ため変更の可能性あり。詳細は宝戒寺公式サイトをご覧ください。
拝観料金
一般(高校生以上)200円
小人(小・中学生)100円
2021年4月1日より下記に変更
大人(高校生以上)300円、中学生200円、小学生100円
宝戒寺の混雑具合
宝戒寺の授与場所は待ち時間が多い時で20分くらいは覚悟する必要があります。
宝戒寺の授与所は御朱印の書き手の方がお1人であり、尚且つ、カラープリントの御朱印以外は、すべてお書きいただけるので、たった2人前に並んだだけでも10分くらいの待ち時間が生じます。
この10分の定義は、前に並んでいる方2人とも1種類ずつ希望された場合です。希望される種類(数)が多ければその分の待ち時間が生じます。
待ち人数が多い場合は、境内を見て回って再び戻ってくるのが吉です。(境内自体には紅葉や梅の時期でも混雑していることを肌や感覚で感じるほど人はいません)
宝戒寺の御朱印頒布場所は床!
宝戒寺は本堂で御朱印を授与されていることから、待つ時は座りながら待つことになります。
この時に前述した足がクサいと他人に迷惑をかけるだけでなく、自らも人生においての汚点をさらしてしまう結果にもつながります。
それと、正座を必ずする必要はなく、無理せずにオッさん座りでも大丈夫です。女子でも大いに大股を開脚してオッさん座りをしましょう!…ムフ♡ まる見え ムフ♡
普段、正座をしない人が無理して正座なんぞすると10分も座れば足がシビれてきて、立った瞬間に転倒してしまう可能性もあります。無理は禁物。
万が一、転倒してしまった場合、人生最大級の大恥を周囲にさらすと共に、転倒した時にお寺の物を壊してしまう可能性もありえまする。….そんなシーン山Pの和尚のドラマであったよぅな‥‥‥
宝戒寺の場所と交通アクセス(最寄駅など)
最寄駅
・JR横須賀線「鎌倉駅」
鎌倉駅から徒歩でも充分行ける!
JR横須賀線「鎌倉駅」東口より徒歩13分
鎌倉駅からバスを利用する場合
鎌倉駅発 京急バス 4番・5番のりば 「大学前」下車 徒歩2分
車での交通アクセス
・横浜横須賀道路「朝比奈インター」から20分
※宝戒寺専用駐車場はありません。近隣のコインパーキングなどへ駐車してください。
宝戒寺の駐車場
以下に宝戒寺周辺の駐車場を掲載しておきまする。
宝戒寺付近の駐車場一覧
【豆知識】御朱印の歴史や由来
寺社をめぐって御朱印を集めるのがブームとなっていますが、あなたは御朱印についてどれくらいご存知でしょうか。
以下のページ↓では、御朱印の歴史や呼び方、御朱印をいただく時のマナーなどについて詳しくまとめていますので、これから御朱印集めをされる方は、ぜひ!ご一読ください。
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