「山二つ」とは?
「山二つ」とは、江の島を横から見た時の形のことを言い、事実、江の島を横から遠望すると、山が二つあるように見える。(もしくは島が二つあるとも。下掲鳥瞰図を参照💘)
⬆️上図の目玉親父の箇所が噂の「山二つ」。目玉親父から島が裂けて2つになっているようにも見える。
江の島はNHK放送の人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった?
ひょっこりコリコリ肩コリ治らん‥‥てな如くに、ひょっこりひょうたん島のモデルとなった島は全国にいくつかあるらしいが、江の島はそのうちの一つに選出されていた事実はあまり知られていない。
モデルに選出された理由は言うまでもなく、島の姿態がヒョウタン(瓢箪)形をしていることに因む。
江の島が二つに割れているように見える理由(瓢箪形をしている理由)
実のところ当該、山二つのポイントには並外れた断層線(だんそう)がある。
”断層”とは”男装”して女装して再び”男装”に戻る‥‥てな早技度合いほどに、地下の地層もしくは岩盤に力が加わることで割れが生じ、割れ面から地層がズレてしまった状態のことをいぅ。どゆ意味や
江の島の地図を真上から見ると、ちょうど中央部がコルセットを装着した貴婦人の如くにクビれたよぅに見え〜る。
⬆️真上から見ると中央がクビれ、ヒョウタン形になっているのが分かる
なお、上掲地図はGoogle マップを操作して分かりやすく縦向きにしたものだが、厳密に方向としは東西になるので、山二つより東側部分を東山、西側部分を西山などと呼ぶ。
山二つが出来た理由
1923年(大正12年)に起こった関東大震災によって地表が隆起し、海面上に海食台(かいしょくだい/主に波浪の侵食によってつくられた海面近くの平らな岩棚)が姿を現した。
この海食台は現在、「長磯」や「稚児ヶ淵」などと呼ばれ親しまれている様子がうかがえるが、その奥に「岩屋」と呼ばれる侵食が進んだ海蝕洞(洞穴)がある。
海蝕洞(海食洞)とは、主に波浪による侵食が原因で発生した洞窟のことをいう。
岩質が弱ければ波浪による侵食が進み、波食窪(はしょくくぼ)や海食洞が発生しやすい条件が整う。
⬆️波食窪の一例。悠久ともいえる年月を経て波浪が岩を削りとる。
さらに侵食が進むと海食洞はどうなるのか?
一言でいうと海食洞が崩れて谷状の露頭(岩肌)が出来る。
山二つは江の島を表す特徴の一つ
山二つのような地形が生じたことによって、当該部分は風の通り道となる。
このような風あたり(風圧)が強くなる地形は俗に「風衝形(ふうしょうけい)」とも呼ばれ、植生できる植物が限定される。
山二つ周辺の景観
⬆️左側を向いた景色。民家?壁の穴がエエ味出しとる。ナイス👍
⬆️右側を向いた景色。民家の壁が地中海風で爽快な気分にさせてくれ〜る。そぅかぃ
江の島に植生する植物の種類
山二つ周辺、ひいては潮風が吹き荒れる江の島では、島の上部となる陸上では「緑の江の島」とも呼ばれるように風衝草原(陰毛級のボーボー雑草群)や、極相林状にある冬期でも実に青々とした照葉樹林(常緑広葉樹林)が発達する。
その下の海面にほど近い岩棚(海食台)では耐塩性・耐乾性の高いイソギク、ハチジョウススキ、ラセイタソウなどの限定された品種の植生もみられる‥が、乏しい。
山二つの案内板の内容
江の島は上空から見ると、ひょうたんのようにくびれた形をしており、ここは江の島を二分するくびれ部分にあたることから、俗に「山ふたつ」と呼ばれています。
波によって削られてできた洞窟の天井部分が崩落したことにより、現在のようなくびれた形になったといわれています。
山ふたつの谷底には遊行僧が修行したと伝わる洞窟がありますが、現在は危険なため立ち入り禁止されています。
江の島の地層
関東ローム層
ちょうど山二つのあたりに赤土状の露頭とその前に説明板が見られる箇所がある。
当地で見られる地層は第四紀後期更新世(約6〜3万年前)頃に火山活動が盛んだった箱根山、富士山、愛鷹山などの諸火山から降り注いだ火山灰や火山砕屑物であり、総称して「風成二次堆積物」や「葉山層(藤沢市内では最古らしい)」とも呼ばれる。
軽石層
葉山層(関東ローム層)の岩肌(露頭)を見ると俗に「赤土」と呼ばれる赤色の土が見えるが、この土の主成分は諸火山から降り注いだ火山灰や火山砕屑物に含有される鉄分が酸化したことによって発生した鉄サビにな〜る。
この赤土の中には、やや粒が荒ぃ、白っぽい帯状の地層が数本確認できるが、これはパミスとも呼ばれる「軽石層」にな〜る。