江島神社「瑞心門」
- 建築様式:竜宮造
- 門の形式:楼門
- 屋根の造り:入母屋造
瑞心門の名前の由来
通例であれば「随身門(ずいじんもん)」と呼称するのが正式といえば正式なのでしょうが、この門は瑞々しい心と書いて「瑞心(ずいしん)」と付されています。
名前の由来はそのまま「瑞々(みずみず)しい心でより良き参拝となるようにぅぃ‥‥」との願意が込められて命名されたとのこと。
瑞心門の歴史
江戸時代に現在の青銅の鳥居をくぐって左脇にあった「絵図屋(現在の堀内商店)」という家宅があり、そこの主人である「絵図屋善兵衛」が、江の島の島内案内図を参拝者へ売っていたようです。
その案内図が現存しており、それが下掲画像のものです。
⬆️「江ノ島 一望図」絵図屋善兵衛版
この案内図によれば、現在の瑞心門の場所には「二王門(仁王門)」と書かれた門が建てられていたことになり申す。
なお、この当時の江の島は神仏習合の煽りを受け、「金亀山与願寺」と号する寺院だったので仁王門があっても何ら不思議ではないことになり申す。
見どころや特徴
門の両側には唐獅子画
現在の瑞心門にはカラフルふるフルな片岡華陽 作の唐獅子の画像が安置されています。
唐獅子の画像が置かれた理由
なんでも御祭神を守護するだけはなく、参拝者の厄災消除、厄災除けを祈念して飾ったとのこと。オホ
瑞心門唐獅子の案内板
片岡華陽 筆
中央アジアからもたらされたライオンが古代中国で幻想動物として描かれ、我が国には密教曼荼羅の中の唐獅子が9世紀に渡来し、定着していきました。
以後、仏法のみならず邪悪なものを退け、国家鎮護を祈念する形代として飾られるようになりました。
この瑞心門唐獅子は御祭神の守護と合わせてご参拝の皆さまに厄災なきことを祈念して飾りました。
平成7年4月初巳日 江島神社
奉納 東京 中村 明
瑞心門の天井画
改修される以前は、片岡華陽 作の牡丹を描いた画像が天井がとして飾られていました。
現在では下掲写真をご覧になれば分かるようにすでにありんせん。
扁額
瑞心門からの眺望
江の島大橋と片瀬東浜海岸が一望できる。
ここまでプチ苦労してあがってきた甲斐があったぁかぁ〜‥‥。
むくわれたとぅぁ〜‥‥‥。
という感じがする。はぃ 以上。オホ
組物
上層は中備に禅宗様式の詰組が用いられ、下層には和様の間斗束(けんとづか)が据えられている。
軒裏には、二軒繁垂木(ふたのきしげたるき)の意匠が見える。
竜宮造り
下部は漆喰塗りを用い、中央に弓形状の間口を設け、上部に木材を用いた入母屋創り建造物を乗せる様式。
日光大猷院「皇嘉門」や、崇福寺(長崎)楼門などが代表的。
‥‥‥といいたいが!同じ江の島のこの門のすぐ近くにも竜宮造りが見られる場所がありんす。ドコだかお分かりになりんすかぃ?
そぅ!我らが「片瀬江ノ島駅」でゴンす。
江島神社のこのような竜宮造りの門が置かれる理由は、1047年(永承2年/平安時代)に編纂された江島縁起の中の龍神に基づくものでしょう。
なんでも当時、江の島界隈を荒らしまわっていた五頭竜を改心させるべく、天より江の島に弁財天が舞い降りたそうな。
五頭竜は弁財天のあまりもの美しさに恋心♡を抱いてしまい、スッカリかりカリと改心させられた龍は対岸に鎮まり、その後、龍は山になったという伝説でゴンす。(現・龍口山)
横から見た瑞心門
横から見ると入母屋造の屋根であることが分かる。
瑞心門でのイベント
2021年度の江の島灯籠より、新鋭デザイナー長谷川喜美による瑞心門でのイルミネーションが開始されています。
今回のイルミネーションでは、瑞心門とその周辺がライトアップされ、幻想的な空間が創出されています。
長谷川氏によればテーマは、江の島誕生の伝承「江島縁起」から着想を得て、「江ノ島誕生」 「五頭龍」 「天女降臨」 「天女と五頭龍の出会い」 「五頭龍の御加護」という5つのシーンで物語を表現したとのこと。
- ライトアップ期間:2021年7月17日(土)〜8月31日(火)
瑞心門への交通アクセス・場所(地図)
場所:神奈川県藤沢市江の島2丁目3
アクセス:江ノ電江ノ島駅から徒歩約19分/片瀬江ノ島駅から徒歩約15分
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