鎌倉大仏こと「銅造阿弥陀如来坐像」は750年以上の歴史を持つ高徳院のご本尊です。
また、鎌倉の仏像で唯一の国宝でもあります。
高徳院では、そんなありがたいお像の中に入るという、貴重な体験ができますよ。
大仏胎内拝観 基本情報!「拝観時間・拝観料など」
大仏胎内拝観時間
- 8時から16時30分まで
※高徳院の拝観時間よりも短くなっています。
高徳院の拝観時間(境内への入場時間)
- 10月から3月:8時から17時(入場は16時45分まで)
- 4月から9月:8時から17時30分(入場は17時15分まで)
大仏胎内拝観料
- 1名20円(未就学児無料)
※高徳院の拝観料(大人200円、小学生150円)とは別途20円必要です。
関連記事:高徳院・鎌倉大仏の拝観時間(営業時間/開門・閉門時間)・見学所要時間・拝観料金(割引情報)など
大仏胎内拝観の方法
⬆️胎内拝観の出入口は大仏を正面に見て右奥にある(売店の前)
高徳院の境内への入り口では、高徳院への入場料(拝観料)のみを払って境内に入ります。
大仏胎内拝観の受付は、大仏像の脇にあるので、そこで改めて20円を納め、胎内への入り口から中に入ります。
⬆️内部は真っ暗に見えるが大仏の背中の小窓が開いているため、わずかに日が射し込んでいる
一度に入れるのは30人程度なので、混雑時は並んで待つこともあります。
中に入ったら、階段が続きます。
大仏の背中の窓から自然光が入るので真っ暗ではありませんが、足元に気を付けて、手すりにつかまりながら、ゆっくり進んでください。
注意
- 胎内は右側通行です。
- 階段が急勾配なので足元には充分ご注意ください。
- 不安な方は手すりがあるので手すりを持ちながら進んでください。
大仏の中には何がある!?
大仏像の中には、階段と踊り場以外、特に何もありません。
ただ、中に入ることで、外側よりもはっきりと、像の継ぎ目や、後世に像を補強した様子を見ることができます。
こんなに大きな像も、人の手で造られたんだ!という実感がわき、感動が味わえる・・かもしれません!
大仏の中でできること
写真撮影できる!
大仏の胎内での写真撮影は可能です。
ただし、階段が続く上に薄暗いので、スマホやカメラの取り扱いには十分に注意してください。
階段を上り切ると踊り場があり、写真はそこから撮れるので、階段を上り下りしている間は、後ろのお客さんの迷惑にならないように、立ち止まらずに進んでくださいね。
なお、危険なので自撮り棒の使用は禁止されています。
大仏に触れる!
なんと!内側から大仏に触ることもできます。
大仏は国宝に指定されている文化財なので、当然ですが、傷つけたり落書きしたりしてはいけませんよ!!
最高のお参り!?
ついつい忘れそうになりますが、鎌倉大仏は阿弥陀如来像であり、信仰の対象です。
胎内に入る前に大仏の前で手を合わせた方も、胎内でもう一度あいさつをして、ご加護をお願いしてはいかがでしょうか。
日本には大小さまざまな仏像がありますが、貴重な文化財でもあるお像に、こんなに近づけることは、めったにありませんよね!
大仏の胎内が空洞なのはなぜ!?「鎌倉大仏の造り方」
中で何かするためとか、何かをしまうため、というわけではありません。
胎内が空洞である理由は、大仏の造り方を見てみるとわかります。
以下に、鎌倉大仏鋳造の過程を、簡単にご説明します。
鎌倉大仏の造り方
1.基礎になる像を造る
2.基礎になる像をもとに型(外型)をとる
基礎になっていた像はお役御免になり、空洞の像の原型ができます。
3.外型に合わせて中型をつくる
4.型の周囲に盛り土をして型を支える
5.盛り土で補強しながら、外型と中型の間に少しずつ銅を流し込む工程を繰り返す
複数回に分けて銅を流し込んでいるので、鎌倉大仏には継ぎ目があります。
6.外側の盛り土と外型を外す
7.内側の盛り土と中型を、背中の「窓」から取り出す
8.完成!!
さて、ここで最後の工程に注目してください。
流し込んだ銅以外のものを除去したことで、大仏が空洞になったということと、
背中の窓が、もともとは大仏の中の不要なものを取り出すために使われたものだ、ということがわかりますね。
何の目的もなかったその空洞に、お寺の参拝者が入れるようにしよう!というのは、グッドアイディアだと思いませんか?
おわりに・・
いかがでしたか?
このページでは、鎌倉大仏の「胎内拝観」に的を絞ってご紹介しました。
高徳院の拝観情報や、鎌倉大仏について詳しくは、当サイトの以下のページでご紹介しています。
高徳院の拝観時間や見どころなど拝観情報はこちら↓です。
関連記事:高徳院・鎌倉大仏の拝観時間(営業時間/開門・閉門時間)・拝観料金(割引情報)・境内地図・回り方
大きさや歴史など、鎌倉大仏についての詳細はこちら↓です。
20円でできる大仏の胎内拝観、ぜひ体験してくださいね!