鎌倉大仏って何? 鎌倉大仏の大きさ(高さ)・特徴・歴史をご紹介!

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鎌倉大仏って何? 鎌倉大仏の大きさ(高さ)・特徴・歴史をご紹介!

高徳院・銅造阿弥陀如来坐像(通称・鎌倉大仏)【国宝】

ところで・・「鎌倉大仏」とは?

「鎌倉大仏」というのは、「奈良の大仏」に対する通称で、正式には「銅造阿弥陀如来坐像」と言います。

この大仏は高徳院という浄土宗のお寺のご本尊です。

長い歴史があり、知名度も高い鎌倉の大仏は、奈良の大仏と並び称される日本の代表的な大仏です。

また、鎌倉の仏像の中では唯一、国宝に指定されている、貴重な文化財でもあるんです!

以下では高徳院・鎌倉大仏さんの大きさ(高さ)や特徴・歴史と、併せて東大寺の大仏さんとの様々な比較についてご紹介しています。

鎌倉大仏の大きさ(高さ)

造立年

  • 不明
  • 推定:1243年(寛元元年)※鎌倉時代中期
像高(仏像のみの高さ)

  • 11.312m
台座

  • 2.05m
台座を含む高さ

  • 13.35m
顔の長さ

  • 2.35m
目の長さ

  • 1.00m
白毫(びゃくごう)の直径

  • 0.18m

白毫とは、眉間にある丸い部分で、本来は渦巻型の白い毛です。

螺髪(らほつ)の直径

  • 0.24m

螺髪とは、仏像の頭の突起で、渦巻型をしています。

1体の仏像の螺髪は、すべて同じ大きさです。

螺髪の数

  • 656個
仏像の重さ

  • 121 t
国宝指定登録年月日

  • 1958年(昭和33年)2月8日
国の史跡登録年月日

  • 2004年(平成16年)2月27日

鎌倉大仏の特徴

阿弥陀如来は、浄土宗や浄土真宗の本尊で、念仏を唱え精進する者は極楽往生できるという教えを説く仏さまです。

華厳宗の盧舎那仏(るしゃなぶつ)である奈良の大仏とは、印相(いんそう)と呼ばれる手の組み方が違うのがわかるでしょう。

この印相こそが鎌倉大仏が「阿弥陀如来」であることを位置づける決定的な証ともいえます。

材質は青銅で、像が造られた当初、表面は金箔で覆われていました。

体は7段、頭は前が5段、後ろが6段に分けて鋳造されており、像の外からでも中からでも、継ぎ目を確認することができます。

頭・髪の特徴

大仏の頭には螺髪の他に、肉髻(にっけい)と呼ばれる、螺髪より大きく突き出た突起が1つあります。

肉髻は仏のみが備えた特徴の1つで、釈迦如来像を始め、如来像に表されることが多く、悟りを開いた、超人的な者の象徴とされています。

ただ、鎌倉大仏の肉髻は、平たいのが特徴です。

頭の螺髪や額の白毫は、本来は渦巻状の「毛」なので、よく見ると渦模様が付いています。

高いところにあり肉眼で確認するのは難しいので、カメラのズーム機能などを使って見てみてくださいね。

体に比べて頭が大きめなのは、鎌倉時代に流行した仏像の特徴です。

顔の特徴として四方に向けてやや直角気味に造像されています。

さらに肉付きが良く、お肉プヨプヨタプタプぅ・・感、満載!で造像されています。

このような造像方法は、日本独自のものではなく中国・宋からもたらされた造像方法ではないか?・・と、いった可能性も示唆されています。

「可能性が示唆される」とはどう言うことかといいますと、この阿弥陀如来坐像に関しての古文書・資料などはすべて紛失されており、造立年、造立された目的、発願者、当初からこの場所にあったのか?・・などが一切、不明となっています。

ただ、ここで宋の造像方法が浮き彫りになってくると面白い景色が見えてきます。

面白い景色とは、「奈良 東大寺の大仏と繋がり」です。

東大寺の大仏には中国の技師が造像に携わっています。

しかしまぁ、大きく誰の目にもつく大仏であるのに、謎に包まれているというのも、なんとも滑稽なお話で口にし難いほど興味がそそられます。そうめん食べたい

目の特徴

参拝者と目が合うように、伏し目となっています。

耳・鼻の特徴

頭部の長さの半分ほどある長い耳は、鎌倉大仏の特徴の1つです。

耳の穴のようなくぼみがある耳たぶや、正面から鼻の穴が見えない鼻の形は、仏さまの特徴です。

喉の特徴

のどには如来の特徴である「三道」と呼ばれる3本のくびれがあり、如来が悟りを得るまでの3つの段階を表しています。

手の特徴・印相

鎌倉大仏は、手を膝の上に置き、親指から中指までを合わせて輪を作っています。

これは、「上品上生印」と呼ばれる印相で、阿弥陀仏の9種類ある印相「九品来迎印(くぼんらいごういん)」のなかでも最も格の高いものとされています。

手を組んでしまっているのでよく見えませんが、仏さまの特徴である、縵網相(まんもうそう)という指の間の水かき状のものもあります。

阿弥陀如来の「九品来迎印」

上品上生(最上)
上品中生
上品下生

中品上生
中品中生
中品下生

下品上生
下品中生
下品下生(最下)

阿弥陀如来に崇敬を寄せることで、死後、上記のいずれかの印相をした阿弥陀如来が迎えに来てくださると云われております。

これらは自らの人生における口説く・・あイヤイヤイヤ、「功徳」!!の、度合いによるものだと云われております。

背中の窓は何のため?

鎌倉大仏の背中には、2つの窓が開いています。

これは大仏を鋳造する際、中に残った土や型を取り出すためのものでした。

結果的に、現在は胎内拝観をする人のための明かり窓のような働きをしています。

胎内拝観に関して詳しくは、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。

えぇっ!鎌倉大仏の中に入れる!?鎌倉大仏(高徳院)の大仏胎内拝観「拝観時間・拝観料など」について!


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実は謎ばかり!? 鎌倉大仏の歴史

高徳院について

  • 正式名称:大異山 高徳院 清浄泉寺
  • 宗派:浄土宗
  • 創建年:不明
  • 開基:不明
  • 開山:不明(一説に、法然上人)

高徳院の創建についてはあまりわかっていません。

当初は真言宗の寺院で、江戸時代以降は浄土宗に属し、同じ鎌倉の材木座にある光明寺の末寺となりました。

現在は本尊「銅造阿弥陀如来坐像(鎌倉大仏)」が1958年(昭和33年)2月8日に国宝指定、さらに2004年(平成16年)には「鎌倉大仏殿跡(高徳院境内)」が国の史跡に指定されています。

鎌倉大仏の歴史

鎌倉時代

  • 1238年(暦仁元年) 僧、浄光によって大仏殿建立のための勧進が始められる
  • 1243年(寛元元年) 「木造」の大仏の開眼供養が行われる
  • 1252年(建長四年) 「金銅(銅造)」の大仏の鋳造が始まる
  • 1335年(建武二年) 大風により大仏殿が倒壊する

1243年に初代・鎌倉大仏が完成して開眼供養が執り行われましたが、以降、時代を経る過程で原因不明により喪失しています。その代わりに造られたのが現存する鎌倉大仏のようです。

1252年(建長4年)の銅造で鋳造された時には、鎌倉大仏を覆う屋根も据えられ、つまりは「大仏殿」が造営されています。

ただ、この2代目鎌倉大仏についても、鋳造が始まった記録はあるものの、完成年や、当時の鎌倉幕府がどのように関わったのかはわかっていません。

鋳造に際しては、原型となる像があったはずですが、作者や、原型がその後どこに行ったのかなどもわかりません。

室町時代

  • 1369年(応安二年) 大仏殿が再び倒壊する

上述の大仏殿は、初代大仏の完成に向けて建立され、1369年に倒壊してからは再建されず、今に至っています。

つまりこの時から現在、観るような屋根のない露座(ろざ/野外で放置)状態の大仏さんだったことになります。

室町時代には幕府が京都に移って鎌倉は賑わいを失い、大仏殿再建のための幕府の全面的なバックアップも期待できなくなったのかもしれません。

ただ、奈良の大仏とは違い、大仏自体が焼け落ちるなどして損失したことはないようで、現在も鋳造当時とほぼ同じ姿が見られています。

江戸時代

  • 1859年(安政六年) 横浜港が開港する

横浜港の開港により、横浜に外国人居住区ができました。

外国人が自由に出歩ける範囲は限られていたため、居住区から近い鎌倉は人気観光地となり、鎌倉大仏も有名になりました。

大正時代

  • 1923年(大正12年)

1923年には関東大震災が関東地方を襲います。この地震によって鎌倉大仏はなんと!前方に傾いてしまいます。

その後、すぐに修理が執り行われますが、この時にぬぅあんとぉぅ!頬(ほほ)やアゴの部分から、わずかですが”金箔”が発見されています。

つまり、造立当初に金箔が施されていたという事実は、この時の修理の際に発見されたことになります。

えぇっ?!鎌倉大仏の台座は実は蓮の台座だった?!

これはあまり知られていないようですが、本来鎌倉大仏の台座には「蓮(はす)の花」が据えられる予定だったそうです。

ただし、創建年当初からこの蓮が存在してわけではなく、江戸時代中頃に執り行われた改修(修復作業)の際、新たに台座に蓮の花ビラが据えられる予定でした。

この蓮の花は合計で約32枚制作されていますが、本来はまだ制作される予定だったようで寄進者を募っていたようです。

しかし、蓮の花ビラ1枚に対して予想外にお金がかかったようで、思ったより寄進者が集まらず、計画は途中で破断してしまいます。

つまり32枚でストップしてしまったわけです。

ちょっと大仏さんの背後を見てみてください。

なんと!まだ江戸時代の当時に制作された巨大な蓮の花ビラが4枚だけ残っているじゃ、ア~りませんか!

よく見ると寄進者の名前もウっすぅ~らと、刻まれているのが分かります。

さらに、えぇっ?!鎌倉大仏は中国銭で造像されていた?!ホント??

実は、こんな話があります。

「鎌倉大仏は中国の小銭を溶かして鋳造された」と・・。えぇっ?!

話は変わって、日本にはもう1つ有名な大仏があります。

どこだかお分かりですね?

まさか知らないとは言わせませんよ。

知らないといったら・・コチョコチョします!..コチョコチョ.コチョコチョ..コチョ?

はい。 と、言うわけでその大仏とは・・そうです。

奈良・東大寺の大仏」です。

東大寺の大仏は日本中で材料が集められて造像されています。

しかしなんと!この鎌倉大仏に関しては、「中国の小銭が使用された形跡が残っている」のです。

その根拠とは、なんと!奈良大仏と鎌倉大仏に使用された材料を分析した結果になります。

奈良・東大寺の大仏さんには「鉛が1%程度」混合されていたことが明らかにされました。

しかしなんと!鎌倉大仏の方は「鉛の混合率が10%以上」もあることが明らかにされています。

実は日本は平安期の末期、銅が採掘できなかったようです。

そこで中国から銅を仕入れたのではなく、銅銭(通過)を買い取っていたそうなのです。

現にこの頃の日本の通過は銅貨から鉛を使用した硬化へ変わっています。

一部、銅貨も使用されていたようですが、硬化が小さくなっています。

このようにして、時代背景を汲み取ることで面白い事実が浮き彫りになってきます。

ご興味の湧いた方は、是非!奈良と鎌倉の双方へ訪れて表面を見比べてみてください。

まぁ、表面だけみて違いが分かるのかは不明ですが。オホ

比較できた!!「東大寺の大仏さんと鎌倉の大仏さんの違い」

鎌倉の大仏さんと、東大寺の大仏さんを見比べて、比較する人は数多くいます。

その理由は人間の性(さが)というものですね。

ズバリ!「知りたくなる」からです。

鎌倉の大仏と東大寺の大仏さんを見比べてみると、容易に分かることなのです。

手の形が違う

鎌倉の大仏さんの手の形は「阿弥陀・定印(上品上生印/親指と人差し指で輪を作っている)」
東大寺の大仏さんの手の形は「施無畏与願印(せ むい よがんいん)」=右手が「施無畏印(手のひらを見せている)」左手が「与願印(手を下ろし手のひらを上に見せている)」

仏さまとしての名前が違う

鎌倉の大仏さんは「阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)」
東大寺の大仏さんは「盧舎那仏像(るしゃなぶつぞう)/釈迦如来」

宗派が異なる

鎌倉の大仏がある「高徳院」は「浄土宗」。
東大寺の大仏のある「東大寺」は「華厳宗」。

東大寺の大仏さんと鎌倉の大仏さんの特徴からみる比較

螺髪
  • 東大寺の大仏:右巻き
  • 鎌倉の大仏:左巻き
安置場所
  • 東大寺の大仏:建屋の中(大仏殿に安置)
  • 鎌倉の大仏:野外(以前は建屋があったそうです)
造られた目的
  • 東大寺の大仏:国家鎮守・安寧を祈願して
  • 鎌倉の大仏:不明
姿勢
  • 東大寺の大仏:背筋を張っている。目線は正面を向いている。
  • 鎌倉の大仏:やや猫背。目線は下向き。
世界遺産登録
  • 東大寺の大仏:世界遺産登録されている
  • 鎌倉の大仏:未登録
大仏の中身に関して・・
  • 東大寺の大仏も鎌倉の大仏も中身は空洞になっています。
  • しかし、鎌倉の大仏は中身を見学することができます。(見学料金:20円)

尚、東大寺の大仏に関しては当サイトの以下↓の別ページにてご紹介しております。

奈良県・東大寺の大仏の「大きさ(高さ・重さ)・名前・歴史・特徴」(画像・写真付き)

ところで・・鎌倉大仏さんのご利益は?

阿弥陀如来は、仏の教えを信じ、南無阿弥陀仏の念仏を唱えた人に、来世の極楽往生を約束してくださる仏さまです。

鎌倉大仏の手の組み方(印相)は「上品上生印(じょうぼんじょうしょういん)」といい、この印相の阿弥陀如来は、生前によく勉強し、良い行いを積んだ人が死ぬ時に迎えに来てくださる如来さまだと言われています。

したがって、鎌倉大仏にお参りしたことによるご利益は、「極楽往生」で、転じて「健康長寿」などとも言われています。

ただし!

「良い行い」がポイントですよ!

おわりに・・

近づくとその大きさに圧倒される大仏ですが、今度は耳の形や目の向きなど細かいところにも気を付けて、よーく見てみてくださいね!

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