【公暁の実朝暗殺の舞台】鶴岡八幡宮「大銀杏(親銀杏・子銀杏)」の歴史や現在の現状を…..理解したいの❓

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鶴岡八幡宮「大銀杏(親銀杏・子銀杏)」

樹齢

800年~1000年程度

大きさ(倒伏前)

高さ推定約30m、幹周約6.8m 

神奈川県天然記念物指定

1955年(昭和三十年)

神奈川県天然記念物指定解除

2010年(平成二十二年)

別名

隠れ銀杏

隠れ銀杏の名前の由来

3代将軍実朝を殺害する際、公暁がこの大銀杏の幹に身を隠して待ち構えていたため。

鶴岡八幡宮「大銀杏(親銀杏・子銀杏)」の歴史

大銀杏は、長年に渡って、鶴岡八幡宮のシンボルでした。

2010年に倒れてしまってからは、元の大銀杏の根や幹の一部からの再生が試みられています。




源実朝と公暁の伝説

1219年(建保七年)1月、鎌倉幕府第二代将軍、源頼家の子の公暁(くぎょう・こうぎょう/近年の研究では”こうぎょう”が正式とされる)が、鶴岡八幡宮の大銀杏の陰に隠れて待ち伏せをし、第三代将軍、源実朝を殺害したという言い伝えがあります。

公暁の父頼家は、公暁が5歳の時に北条氏の刺客によって殺害されました。

実朝は公暁にとって、猶子(ゆうし)の関係を結んだ、いわば義理の父でした。

その後公暁は12歳で出家し、18歳で鶴岡八幡宮の別当に就任しました。

20歳の年の1月、雪の中鶴岡八幡宮に参詣した実朝が、夜になって帰路につこうと石段を下りた時に襲い掛かり、首を取ったといいます。

しかし公暁自身も、その後すぐに討ち取られてしまいました。

この物語から、大銀杏は「隠れ銀杏」とも呼ばれていました。

ただし、この話は鎌倉時代の史料にはなく、江戸時代になってから広まったとされています。

また、大銀杏の当時の樹齢を考えると、多くの公卿が居並ぶ境内で、公暁が身を隠せるほど大きかったとは考えにくいという見方もあります。

ところで、公暁は実朝殺害の際、「父のかたき」と言ったといいますが、本当の目的や動機は諸説あり、はっきりとはわかっていません。

大銀杏の倒壊と親子の銀杏

おそらくは鶴岡八幡宮の創建当初から、将軍家から一般市民まで多くの参拝者を見守り続けてきたご神木の大銀杏ですが、2010年3月、みぞれ交じりの暴風により倒伏してしまいました。

その後境内に設置された「芽吹きを祈る記帳所」には、1か月半で6万人以上の記帳があったそうです。

倒伏した大銀杏は、2つに分けて育てられることになりました。

根元から4mの高さで切断された幹部分は、もともと植わっていた場所のすぐ傍に移植され、根付かせる取り組みが行われています。

こちらの銀杏は、「親銀杏」と呼ばれています。

⬆️大銀杏(鎌倉時代以前から根付くと言われるお母さん銀杏)

大銀杏がもともとあった場所には根の部分が残され、倒伏からおよそ1か月後には、早くもヒコバエが観察されました。

新芽が次々と出てきており、剪定しながら、状態の良いものを選んで後継樹にしていく計画です。

こちらの銀杏を、「子銀杏」と呼んでいます。今では2mほどまで育ち、秋には黄色く色付いています。

⬆️子銀杏(育成が試みられている)

鶴岡八幡宮では、両方の銀杏を、以前と変わらずご神木として祀っており、親子の絆や生命力の象徴として、参拝者からも親しまれています。

在りし日の親銀杏の姿




1万体限定!大銀杏の枝のお守り「木霊守」があった!

大銀杏が倒伏した2010年の秋には、大銀杏の細い枝を数センチにカットし、薄手のビニールで包んだお守りが、「木霊(こだま)」として、授与料800円で授与されました。

元の場所に残された大銀杏の根の部分からは、倒伏した翌月には新芽が出ていました。

こうした大銀杏の生命力の強さや尊さを、この「木霊」を通して感じ、親銀杏と子銀杏を見守り続けてほしい、ということで作られたお守りだということです。

倒れてしまった木ではありますが、ご神木そのものに触れられ、身近に置いておけるというのは、貴重でありがたいことですね。

1万体限定ということで、手に入れられた方はとってもラッキーです!

ぜひ大切に身に着けてください。

大人気!鶴岡八幡宮「大銀杏」の絵馬に願いを込めよう!

大いちょう絵馬の授与料(値段)

1,000円

大いちょう絵馬の授与場所(販売場所)

石段下の授与品所・本宮前の授与品所

大銀杏の倒伏後、鶴岡八幡宮では、「大いちょう絵馬」の授与が始まりました。

力強く空を目指して成長している子銀杏の若木にあやかり、願い事が神さまのところまで届くように、と祈願されているということです。

銀杏の葉の形の絵馬で、緑の木に「祈」の文字と、黄色の木に「願」の文字の2種類があります。

デザインのかわいらしさもあってか大人気で、境内には多くの大いちょう絵馬が吊るされています。

枯れた大銀杏の朽木が観れる!

なんとぉぅ!上述、倒壊した大銀杏の一部が間近で、しかも手で触れる場所があると聞けば驚かれますでしょうか。

場所は境内の鎌倉文華館が運営する2019年10月にオープンしたミュージアムカフェの中に展示されています。

カフェ店は無料で入れますので、見学だけなら店員さんに一声かければ誰でもできます。

ミュージアムカフェ大銀杏説明書

2010年(平成22年)3月10日未明、大銀杏が早春の嵐に見舞われ、根元から倒伏しました。

かつて本殿上がる石段の左に位置し、樹齢1000年、樹高約30メートルもあった雄大な大銀杏は長きにわたって神社の歴史を見守ってきました。

かつての姿を偲び、破砕を免れて残った樹幹の中間部分を展示しています。

ミュージアムカフェの場所(地図)




鎌倉・鶴岡八幡宮「大銀杏」の場所(地図)

三ノ鳥居をくぐってまっすぐ歩くと、舞殿があります。

舞殿の左後ろ、石段の下に、親銀杏と子銀杏が並んでいます。

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