鎌倉・鶴岡八幡宮「一ノ鳥居(大鳥居)」【重要文化財】

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鎌倉・鶴岡八幡宮「一ノ鳥居(大鳥居)」【重要文化財】

建立年

  • 1668年(寛文8年)
再建年

  • 1936年(昭和11年)
建築様式(造り)

  • 明神鳥居、石造
大きさ

  • 高さ8.5m、柱の直径92㎝
重要文化財指定年月日

  • 1940年(昭和37年8月29日)

こちらのページでは、かつて浜の大鳥居とも呼ばれ、国の重要文化財に指定されている鶴岡八幡宮の「一ノ鳥居(大鳥居)」について、歴史や特徴・見どころをご紹介します。

鎌倉・鶴岡八幡宮「一ノ鳥居(大鳥居)」の歴史・由来

鶴岡八幡宮の一ノ鳥居(大鳥居)は、1180年(治承4年)に源頼朝が鶴岡八幡宮を創建した当初からあったようですが、その時の鳥居は木造でした。

木造鳥居は最初の建立以降、何度も地震や火事の被害を受け、その度に再建されていました。

現在の一ノ鳥居は、江戸幕府第四代将軍・徳川家綱が、1668年(寛文8年)に寄進したものです。

この時家綱は、備前国(現在の岡山県東南部)の犬島から御影石(みかげいし)を取り寄せ、3基の大鳥居(一ノ鳥居、二ノ鳥居、三ノ鳥居)を寄進しています。

1904年(明治37年)、3基の鳥居はすべて国宝に指定されましたが、1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊してしまいました。

その後、二ノ鳥居と三ノ鳥居は鉄筋コンクリートで建て替えられ、一ノ鳥居は1934年(昭和9年)に立てられた修復計画により、元々の石材をできる限り活用し、足りないものは家綱に倣って犬島から取り寄せるなどして修復・再建され、1936年(昭和11年)に完成しました。

古い石と新しい石があるので、部分的に色が若干異なります。

この努力のかいあって、後に重要文化財に指定されています。

向かって右側の柱上部には、「寛文八年戊申八月十五日 御再興 鶴岡八幡宮石雙華表」の刻銘が見られる部分があり、古い部材を用いて再建されたことがわかります。

柱の刻銘がある部分

なお、徳川家綱が鶴岡八幡宮に3基の鳥居を寄進したのには、祖母である崇源院(すげんいん:お江)の意向がありました。

詳しくは、当サイト鎌倉・鶴岡八幡宮「三ノ鳥居」 でご紹介しています。

石雙華表とは

「雙(そう)」とは「1対の」という意味なので、「石雙(せきそう)」は「石造りで2本1対の(鳥居の柱)」という意味です。
華表(かひょう)をは、もともとは中国の伝統的な宮殿、陵墓などに建てられる2本の石柱(標柱)のことで、ここでは鳥居という意味です。

つまり、石雙華表とは、「石造鳥居」ということになります。


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幻の段葛

鶴岡八幡宮の二ノ鳥居から三ノ鳥居までは、地面から一段上がった段葛(だんかずら)と呼ばれる歩道が整備されていますが、この段葛は、以前は一ノ鳥居(旧一ノ鳥居)から始まっていました。

しかし1878年(明治11年)に二ノ鳥居から南側が官有地(国有地)となって段葛がなくなり、さらに1889年(明治22年)には一ノ鳥居と二ノ鳥居の間に国鉄横須賀線が通って、参道の風景はがらりと変わりました。

それでも、今でも一ノ鳥居からは、1㎞以上離れている鶴岡八幡宮の社殿を望むことができます。

一ノ鳥居下から望む鶴岡八幡宮境内

旧一ノ鳥居「浜ノ大鳥居(浜鳥居)」とは?

1990年(平成2年)の発掘調査で、現在の一ノ鳥居よりも190mほど陸側の由比ガ浜歩道橋交差点前(二ノ鳥居側)に、大鳥居の遺構(柱痕)が発見されました。

調査以前から、かつて、現在の一ノ鳥居とは別の場所に「浜ノ大鳥居(浜鳥居)」と呼ばれる鳥居が存在したらしいことはわかっていたので、それが証明された形になります。

この浜ノ大鳥居は、頼朝が最初に建立し、その後何度か建て替えられた一ノ鳥居で、1553年(天文22年)に戦国武将・北条氏康が再建したものと考えられています。

つまり、この北条氏康の鳥居が、旧一ノ鳥居(浜ノ大鳥居)の最後の再建となったというわけです。

現在は、若宮大路の左右の鳥居の柱があったとされる場所に円形のタイルが置かれています。

また、石碑も建っています。

鳥居(鶴岡八幡宮境内)に向かって右側の柱痕の印
鳥居(鶴岡八幡宮境内)に向かって左側の柱痕の印※点字ブロックの下

この柱の太さや柱間から推定される鳥居の高さは約16m、つまり、現在の一ノ鳥居のなんと約1.9倍!ということです。

浜ノ大鳥居

  • 大きさ:柱の直径1.6m ※高さは推定16m
  • 鳥居の造り・素材:木造寄木造
  • 場所:一ノ鳥居から二ノ鳥居方向へ約190m

鎌倉・鶴岡八幡宮「一ノ鳥居(大鳥居)」の建築様式(造り)・特徴

鶴岡八幡宮の3基の鳥居は、いずれも、典型的な明神鳥居(みょうじんとりい)です。

明神鳥居は、鳥居の様式としてはもっとも一般的なものの1つで、笠木(一番上の横木)の「反増(そりまし)」と呼ばれる湾曲が特徴的です。

鶴岡八幡宮の一ノ鳥居を始め明神鳥居には、他にも主に以下のような特徴があります。

明神鳥居の特徴

  • 反増がある
  • 額束(がくづか)がある
  • 抜きが柱を貫通して外に出ている
  • くさびがある
  • 転びがある(柱の上部がやや内側に傾いている)

日本三大石鳥居

鶴岡八幡宮の一ノ鳥居は、京都・八坂神社の石鳥居、栃木県日光市の日光東照宮の石鳥居と共に、「日本三大石鳥」の1つに数えらえています。

八坂神社石鳥居【重要文化財】

  • 造営年:1646年(正保3年)
  • 鳥居の様式:明神鳥居
  • 高さ:9.5m

日光東照宮石鳥居【重要文化財】

  • 造営年:1618年(元和4年)
  • 鳥居の様式:明神鳥居
  • 高さ:9.2m

鶴岡八幡宮境内からでも一ノ鳥居が見えるって本当!?

カメラの望遠レンズなどを使わないと厳しいですが、鶴岡八幡宮の本宮前の石段からは、手前に三ノ鳥居、二ノ鳥居、そして、遠くに一ノ鳥居が見えます。

石段上から由比ガ浜方向を望み、かつて源頼朝が妻・北条政子の安産を祈願して整備したと言われる若宮大路・段葛に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

※混雑時は石段・楼門前で立ち止まらないように案内がある場合があります※

鎌倉・鶴岡八幡宮「一ノ鳥居」の場所

 

鶴岡八幡宮一ノ鳥居は、三ノ鳥居から海側へ約1.3㎞、徒歩約17分の所にあります。

さらに数百メートル進むと、由比ガ浜の砂浜に出ます。

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