鎌倉大仏(高徳院)「わらぞうり」

鎌倉大仏(高徳院)「わらぞうり」

奉納開始年

1951年

大きさ

長さ1.8m、幅0.9m、重さ45kg

鎌倉大仏(高徳院)「わらぞうり」の歴史・由来

高徳院のわらぞうりは、茨城県久慈郡金砂郷町の松栄(まつざか)子供会によって作られ、以来、毎年、奉納されるようになっています。(現在は3年に1度のペースで奉納されています。)

⬆️奉納「茨城県久慈郡金砂郷町松栄 松栄子供会」の板看板が見える

初めて奉納されたのは戦後間もない1951年(昭和二十六年)で、もともとは旧郡戸村産業祭に出品したものでした。

そのわらぞうりに、「大仏様に日本中を行脚し、万民を幸せにしていただきたい」という願いが込められて、高徳院に奉納されることになったのです。

1956年(昭和31年)からは3年に1回取り換えられており、現在までおよそ60年に渡って、奉納が続いています。




トラック1台分のわらを編み込む作業は30人以上!

わらぞうり作りは今でも常陸太田市の保存会メンバーを中心に子どもたち以外にも、お年寄りからから大人まで総勢30名以上の住民たちが協力して行っています。

藁(わら)を編み込む作業は、かつては屋外で行われていましたが、大雨のため屋内に移動して作業が行われることもあります。日本女性約1人分と等しい45Kgも重量があるので、移動するのもたやすくはいきません。

⬆️わらぞうりのアップ画像(間近で見るとその大きさが分かる…間近だけに”マジか”?

直近では2017年2月に新しいぞうりが作成されています。

軽トラック1台分のわらを用意し、そのわらをより合わせ、およそ8時間を費やして編み上げたということで、3月に高徳院へ奉納されました。

小さいお子さんが前に立つとわらぞうりの大きさが際立つということで、人気の写真撮影スポットにもなっています。

鎌倉大仏(高徳院)「わらぞうり」の場所

わらぞうりは、大仏像の向かって右側の廻廊の壁面にかけられています。

大きなぞうりなので、探さなくても見つかりますよ!

注意

※わらぞうりに小銭(お金)を挟まないでください。※

おわりに・・

高徳院の境内の中で、大仏像と並ぶ存在感を示しているのが、このわらぞうりです。

今まで60年以上にわたって奉納が続けられてきた大きなぞうりを、戦後の子どもたちの願いに思いを馳せながら眺めてみてはいかがでしょうか。

鎌倉大仏(高徳院)の拝観情報や回り方については、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。

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